PDCとは
PDC(Professional Darts Corporation)は、プロのダーツ大会を運営するイギリスの団体です。世界選手権やプレミアリーグなどのテレビ中継のある大会から、ツアーカードを持つプロ選手のための大会、若手・女子・地域のツアーまで、年間200以上の大会を開いています。大会の多くはイギリスとドイツで行われますが、中東・アメリカ・オセアニア・アジアでも開催されます。
ダーツの基本ルール(501)
PDCの試合はすべて「501」というゲームです。両者が501点の持ち点から始め、交互に3本ずつ投げて、当たった点数を引いていきます。先に持ち点をちょうど0にした方がその回(レッグ)の勝ちです。
最後の1本は、外側の細い輪「ダブル」(点数が2倍)か、真ん中のブル(50点)で終えなければなりません。点数が残りを超えたり、残りが1点になったりすると「バスト」で、その3本は無かったことになります。
試合は、決められた数のレッグを先に取った方が勝ちです。世界選手権などはレッグをまとめた「セット」を取り合うセット制で、大会や回戦によって長さが違います。
- ボードの中心の高さは床から1.73m、投げる位置(スローライン)からボードの面までは2.37mです。
- 180:3本で取れる最高点(3本ともトリプル20)。
- 170:1回の3本で上がれる最大の残り点(トリプル20・トリプル20・ブル)。
- ナインダーツ:501点を最少の9本で上がること。ゴルフのホールインワンのような大記録です。
アベレージの見方
アベレージ(3ダーツアベレージ)は「3本あたり平均で何点取ったか」です。試合で取った点数の合計を投げた本数で割り、3倍して出します。選手の実力を比べるときに最もよく使われる数字です。
このサイトが集計した2025年の数字では、プレーヤーズチャンピオンシップ(ツアーカードを持つプロの大会)の平均は約92で、100を超えたのは全体の約11%でした。チャレンジツアーは約82、デベロップメントツアー(若手)は約73、女子シリーズは約65です。テレビ中継の大会でトップ選手が100を超えると「好調」、110を超えるのはめったにない記録です。
スチールダーツとソフトダーツ
PDCの大会は「スチールダーツ」です。先が金属の針になったダーツを、麻を固めたボードに投げ、点数は人が数えます。
日本や東アジア・東南アジアで多くの人が遊んでいるのは「ソフトダーツ」です。先がプラスチックのダーツを、小さな穴の空いた電子式のボードに投げ、点数は機械が自動で計算します。投げる距離やボードの大きさも違い、プロツアーも別にあります。
近年はソフトダーツ出身の選手がスチールに転向し、PDCのアジアンツアーや世界選手権で活躍する例が増えています。
ツアーカードとQスクール
ツアーカードは、PDCのプロツアー(プレーヤーズチャンピオンシップなど)に出場するための資格です。有効期間は2年で、保持者は約128人です。選手ページの「TOUR CARD」の印は、現在保持していることを表します。
ツアーカードを得る主な道は Qスクール(Qualifying School)です。毎年1月に、イギリス・アイルランド会場とヨーロッパ会場に分かれて数日間のトーナメントを行い、成績上位の選手がツアーカードを獲得します。ほかに、世界ランキングで上位を保った選手や、チャレンジツアー・デベロップメントツアーのランキング上位の選手もツアーカードを得ます。
大会の種類
メジャー大会
日程 ›テレビ中継される大きな大会です。12月〜1月の世界選手権(ロンドン、アレクサンドラ・パレス)、7月のワールドマッチプレー(ブラックプール)、UKオープン、ワールドグランプリ、グランドスラム、プレーヤーズチャンピオンシップ・ファイナルズ、ヨーロピアン選手権、ワールドマスターズ、国別対抗のワールドカップなどがあります。出場人数は大会ごとに違い、32人の大会もあれば、世界選手権のように128人の大会もあります。
プレミアリーグ
日程 ›トップ8人が2月から5月まで、毎週木曜日にイギリスとヨーロッパの都市を回る総当たりの興行です。1夜ごとに8人のトーナメントを行い、勝ち上がった数に応じて勝ち点が入ります。5月のプレーオフ(ロンドン、The O2)で年間の優勝者が決まります。賞金ではなく勝ち点で争うため、このサイトの選手成績では金額を表示していません。
ワールドシリーズ
日程 ›イギリス以外で開く招待制の大会です。PDCの人気選手と開催地の選手の16人で行い、2026年はバーレーン、サウジアラビア、北欧、アメリカ、ニュージーランド、オーストラリアで開催されました。ポイントの上位選手がシーズン最後のファイナルに進みます。
ヨーロピアンツアー
日程 ›ドイツを中心にヨーロッパ各地で開く48人の大会で、2026年は15戦あります。出場者の多くは予選を勝ち抜いた選手で、地元の予選もあります。ヨーロピアンツアーで稼いだ賞金の上位32人が、10月のヨーロピアン選手権に出場します。
プレーヤーズチャンピオンシップ(PC)
日程 ›ツアーカード保持者のための大会で、1日で128人のトーナメントを行います。2026年は34戦あり、テレビ中継はありません。PCで稼いだ賞金の上位64人が、11月のプレーヤーズチャンピオンシップ・ファイナルズ(メジャー大会)に出場します。「プレーヤーズチャンピオンシップ 31」のような番号は、その年の何戦目かを表します。
PDCアジアンツアー
日程 ›PDCアジアが運営するアジアのツアーです。1つの開催地で週末に4大会を行い、2026年はドバイ、静岡、クアラルンプール、ウランバートル、シンガポール、マニラ、海南省昌江の7か所で計28大会でした。シーズン最後にはアジア選手権(64人)があります。アジアンツアーの賞金ランキング(Order of Merit)上位の選手は、世界選手権などへの出場権を得ます。
女子シリーズ
日程 ›女子選手のためのシリーズで、2026年は24戦です。ランキング上位の選手は世界選手権などの出場権を得ます。女子選手はプレーヤーズチャンピオンシップにも出場しており、男子と同じ舞台で勝ち上がることもあります。
チャレンジツアー/デベロップメントツアー
日程 ›チャレンジツアーはツアーカードを持たない選手のためのツアー、デベロップメントツアーは若手選手のためのツアーです。参加者が多く、1大会で200〜300人以上が出場することもあります。それぞれのランキング上位の選手は、ツアーカードや大きな大会への出場権を得ます。
予選(Qualifiers)
日程 ›ヨーロピアンツアーや世界選手権の出場枠を争う予選です。カレンダーでは初期設定で隠しています。「すべて」を選ぶと表示されます。
ランキングの仕組み
PDCのランキングは、ほとんどが獲得賞金で決まります。
- 世界ランキング:過去2年間の獲得賞金の合計。メジャー大会のシードや出場資格に使われる、最も重要なランキングです。 ランキング ›
- プロツアーランキング:直近12か月のプロツアー(PC・ヨーロピアンツアーなど)の獲得賞金。 ランキング ›
- プレーヤーズチャンピオンシップ ランキング:その年のPCの獲得賞金。上位64人がPCファイナルズへ。 ランキング ›
- ヨーロピアンツアー ランキング:その年のヨーロピアンツアーの獲得賞金。上位32人がヨーロピアン選手権へ。 ランキング ›
- ワールドシリーズ ランキング:賞金ではなくポイント。上位がワールドシリーズ・ファイナルへ。 ランキング ›
- チャレンジ/デベロップメント/女子:それぞれのツアーの獲得賞金。上位選手にツアーカードや出場権。 ランキング ›
- アジアンツアー Order of Merit:アジアンツアーの獲得賞金(米ドル)。上位選手に世界選手権などへの出場権。 ランキング ›
大会数・出場人数・開催地は、このサイトが毎日取り込んでいるPDC公式データ(pdc.tv)とPDCアジア公式サイト(pdc-asia.tv)の値です。出場資格の細かい条件は毎年変わるため、最新の規定は公式サイトで確認してください。